待乳山聖天を訪れたら、浮世絵展「待乳山と隅田川」をやっていた。
そこで購入したのが、この本だ。
待乳山は江戸時代、風光明媚な名所として知られ、多くの浮世絵にも描かれている。
その多くの浮世絵が待乳山聖天(正式には本龍院 と言う)所蔵になっていることに驚いた。
本龍院所蔵となっている浮世絵を紹介したい。
注目すべきは、浮世絵の構図が二つに分かれていることだ。
一つは待乳山自体を描いたものであり、もう一つは対岸の向島から見た待乳山を含んだ構図だ。
いずれも、たいへん美しかったに違いない。
待乳山上風景
「東都名所 待乳山上見晴之図」 文政~天保年間(1818~1844) 歌川広重 画
「隅田川八景 待乳山秋月」 文久元年(1861) 歌川広重 画
「東京名勝図会 待乳山」 明治元年(1868) 歌川広重 画
「待乳山図」(掛軸)(1652~1724) 英一蝶 画
向島より臨む待乳山
「待乳山雪景之図」(1862~1869) 二代歌川広重 画
「東都名所 待乳山 山谷掘 夜景」 安政4年(1857)8月 歌川広重 画
「東都名所 隅田堤花見之図」 文政~天保年間(1818~1844) 歌川広重 画
「東都三十六景 今戸橋 待乳山」 文久~2年(1861~1862) 歌川広重 画
「江戸八景 待乳山夜雨」 文化・文政期 歌川豊広 画
「大盡遊全盛揃 花廼ゆふばゑ」 明治4年(1871) 昇斎一景 画
「江戸名所 隅田川三周堤」 天保11~13年(1840~1842) 歌川広重 画
「江都八景 真乳晴嵐」 寛政9年~安政5年(1858) 歌川広重 画
「待乳山夕景」 明治期 井上安治 画
「待乳山竹屋の渡の春雨」 昭和5年(1930) 小林清親 画
猿若三座と待乳山
「江戸名所之内 待乳山」 天保14年(1843)~弘化4年(1847) 歌川広重 画
心に残り続ける昭和のおかあさん
『浅草のおかあさん』