浅草っ子が見落としてしまう偉大な建物がある。
松屋デパート浅草店の威容だ。
長さがなんと150メートル近くあるのだ。
なぜ見落としてしまうかといえば、理由は二つある。
一つはあまりにも見慣れているから、建物の威容に気づかないことがある。
もう一つは、たいてい馬道どおり沿いに見ているからである。
ところが、江戸通り側から見ると、建物の本質が現れる。
松屋デパート浅草店の竣工当時(竣工昭和6年)の写真は絵葉書で残っている。
(松屋浅草facebookに掲載されている)
竣工当時は隅田川沿いに高い建物がなかったため、松屋デパートの威容がハッキリと見て取れる。
まさに巨大建造物である。
建物が横に長いのは、建物の2階に東武浅草駅のホームを置いたことと深く関わっていると思う。
松屋デパート浅草は、昔も今も、浅草が誇る大建造物なのである。
絵葉書「浅草松屋」
絵葉書 浅草雷門駅
※松屋デパート浅草店は、現在は松屋浅草です。
心に残り続ける昭和のおかあさん
『浅草のおかあさん』
松屋デパート浅草の威容