『浅草風土記』
久保田万太郎は生粋の浅草生まれの作家として知られている。 同氏は小説家というよりも、もっとフィールドが広く、俳人、劇作家、演出家でもある。 慶應義塾大学文学部に進んだとことが、運命を決定づけた。 教授に「三田文学」を創刊 […]
浅草の魅力はおかあさんたちにあり!
久保田万太郎は生粋の浅草生まれの作家として知られている。 同氏は小説家というよりも、もっとフィールドが広く、俳人、劇作家、演出家でもある。 慶應義塾大学文学部に進んだとことが、運命を決定づけた。 教授に「三田文学」を創刊 […]
北海道から浅草に引っ越してきた小説家である著者。 引っ越してきてから、小料理屋などを舞台に浅草の濃い人間模様を描いたのがこの本の内容である、と一見思えるかもしれないが、実は違う。 浅草の人に成り切ろう、成り切ろうと思って […]
浅草の小料理屋「志万田」の女将志万(しま)が、17のときに男を追って東京に来て、浅草の女になっていく姿を描いた小説ですが、描写がきれいですね。 志万と志万の店で働く美智江が吾妻橋の袂から見た夕暮れの隅田川はこう描かれてい […]
本の表紙を見ると、なにか悪いものでも見てしまったような気持になる。それと同時に、ちょっと、こんな世界を覗き見したいような気持ちにもなってくる。 浅草にオペラがあったと聞くと驚く人がいると思う。 それは、芸術と言われるオペ […]
老舗ということについて考えてみたい。 何代も続いた店は老舗と呼ばれる。だが、店が何代も続くということは、考えてみれば、ものすごいことである。 この本に登場する浅草の老舗は、関東大震災や東京大空襲を経験した。二度にわたり壊 […]